スーツを着こなすために
わたしが初めてスーツというものを意識したのは、高校を卒業した就職先でのことです。その職場の入社式というのは、そこの会社の制服を着ていたので、自分のスーツというものは購入しなくてよかったのですが、はじめて、その職場の男性から遊園地に誘われたとき、なぜだかその男性はスーツを着てあらわれました。遊園地にスーツという、高校卒業したてのわたしには、どうもミスマッチに見えてしまう光景に、「これがおとなということ」なのかと錯覚をしたほどです。
なんとなく初めてスーツを意識したその日からいままで、実にさまざまなスーツのシーンがありました。その後、転職を繰り返したわたしは、スーツを着て職場に勤務するという職業も経験しました。そして、そこで目がいくようになったのは、女性のスーツ姿も、もちろん素敵なのですが、男性のスーツ姿というものが、その選ばれているスーツによってかなり印象が変わってくるのだなということを思ったことです。
スーツを着こなしている男性は、とても素敵だと思います。それは、自分をよく知っているということに繋がってくるのではないかと思います。自分の身長や体つき、それらを無理せず受け入れているひとほど、自分にあったスーツを選んでいるのではないかと思います。いろんなブランドがそろうスーツですが、そのなかで自分がいちばんかっこよく見えるスーツを選んでいるというセンスは、その男性を表すものだと、わたしは思ってしまうのです。